トレッキングを楽しむ


トレッキングは「楽しもう」

トレッキングは競技ではありません。
だから、トレッキングには記録を目指したり、他人と競うという言葉はでてきません。
一人ひとりが、それぞれの体力や技術に合ったトレイルを、楽しみながら安全に歩く。
それがトレッキングです。

地図が大事

最近はインターネットの情報ページやガイドブックだけを頼りに、
トレッキングに行かれる方が増えていますが、是非、地図を持っていくようにしてください。
そして、地図の読み方を勉強してみてください。
トレイルの起伏やルート、距離など安全に歩くために必要なフィールドの情報が
正確に記載されているのが地図などです。
地図を使いこなすことで、あなたのトレッキングの世界はもっと広がります。

道具選びはもっと大事

レインウェア・ザック・靴。トレッキング用品はとても高価で驚かれると思います。
専門ブランドのトレッキング用品は、素材・デザイン・機能それぞれの細部まで
トレッキングに最適なモノ作りがされています。
時に厳しい自然環境の中におかれるトレッキングでは、
本物のウェアや道具を使用することがあなたの安全につながるのです。
道具選びの際には、是非専門店にご相談ください。

身体の準備はもっともっと大事

トレッキングでは、短いコースでも2〜3時間かかることが普通です。
普段の生活でほとんど運動されない方が、いきなり重い荷物を持って
アップダウンの続くトレイルを歩くことは、思わぬ事故やケガにつながりかねません。
苦しいトレーニングは必要ありませんが、トレッキングの前には、
少しづつでも日常で歩く習慣をつけましょう。
意識して早足で歩くくらいでも、持久力を高める効果があります。

階段トレーニングは下りが有効

多くの人が、トレッキングでは下りの時に膝が痛くなると言います。
下りで膝にかかる加重は、体重の約3倍です。
それを防ぐには、体重を支える脚部の筋肉を鍛えることが必須で、
下りの階段を使うことも有効なトレーニングです。

トレッキング開始!その前に

登山口に到着し、いざ歩きだす。その前には準備運動をお忘れなく。
ご自宅から、電車や自動車での移動中に、意外に筋肉は固まっているものです。
静かな呼吸と軽いストレッチで十分。筋肉に「これからヨロシク」という
挨拶程度の運動を行うようにしましょう。

歩き始めたらすぐに休憩を?!

経験豊富なトレッキング愛好者は、歩き始めて10分くらいですぐに休憩をとることがあります。
トレイルに身体が順応してきたところで、装備が最適かを確認するためです。
気温や気候とウェアが合っているのか、ザックのバランスや身体へのあたりは大丈夫か、
靴ひもの締め具合はどうかなど、様々なチェックを行うことが快適なトレッキングにつながります。

栄養と水分の補給はこまめに

見晴らしの良いチ頂上でのランチはトレッキングの楽しみのひとつですが、
休憩のたびにも少しずつの食べ物と水分を摂るようにしましょう。
身体が一度に吸収できる量には限界があり、摂取するタイミングも大切です。
空腹や渇きを感じてから摂るのではなく、「1時間後の疲れや空腹を避けるために」という
視点が必要です。

経験者に学ぶ「かっこいい仕草」

色々なスポーツには、ルールブックには載っていないけれど皆が気をつける、
独特なマナーがあります。勿論、山歩き/トレッキングでもそうです。例えば
「狭い道でのすれ違いは上り優先」
「片側が谷になっている場所でのすれ違い時、待つ人は山側で」
「手袋は利き手から先につける」
など、書き出したらきりがないほどの約束ごとがあります。
いずれも長い時間をかけてトレッキングの経験のなかから生まれてきた合理的なものばかりです。
入門書には書かれていないことも多いので、ベテランの方から教えてもらったり、
ちょっとした仕草から学んでみたりしてください。

自然との共生、自然と生活する人たちとの共生

私たちがトレッキングを始める初期に訪れるのは、いわゆる里山に近い場所で、
その多くはたとえば林業や農業といった、山の恵みで生活をしている人たちが拓き、
守ってきた小道です。そんな道を歩く時には踏み跡を外したり、
路肩を痛めたりしないように気をつけましょう。周囲の森も同じです。
森林浴を楽しんでいるその森は、やはり多くの人に守り育てられてきたものです。
むやみに踏み込んだり、奇麗だからといって勝手に花を摘んだりすることは止めましょう。

万が一のために

もしもの場合、応急処置の知識を持っていることで対処できることが多くあります。
機会を見つけて救急法の講習を受けておきましょう。
ロープワークの技術を覚えておくと便利なこともたくさんありあます。
いちばん良いのはケガをしないことですが、最も多いケガの原因は転倒で、
それは「おしゃべり」をしている時に発生しています。
楽しく歩くことは必要ですが、はしゃぎすぎて足元がおろそかにならないように気をつけましょう。

下山したあとも

疲れたからといって、すぐに座りこんでしまうことは、かえって疲労や筋肉痛の原因になります。
ザックを下ろして、クールダウンのための軽い運動をしましょう。
それまで激しく使ってきた筋肉を徐々に落ち着かせてあげることが必要です。
下山後の温泉を楽しみにされる方も多いですが、いきなり熱いお湯に入ると、
かえって筋肉痛がひどくなる場合もあります。冷たい水で毛細血管を冷やしてあげることで、
症状を緩めることができます。